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2010年10月13日

マイケル・ジャクソンは、「鉄道員」が好きだった!

Dancing the Dream

マイケル・ジャクソンは、「鉄道員」が好きだった!
introducing 「鉄道員」「シェーン」

実話である。
1993年、9月12日、マイケル・ジャクソンが初めて福岡ドームで公演をした翌日、某レコード店で通訳が到着するまでの数分間、僕とマイケルはすれ違いの会話をした。
身長176pの僕、ハイヒールを履いた異常に脚の長い177pのマイケル。間近に見る白い顔は、妖怪ぬり壁のようだ。

閉店後の店内は空調が止まっていてとても暑い。だが来福記念のパネル展の最中で、機嫌よくマイケルは売場内を散策した。その後ろを、店員の女の子が扇風機を持ってついて回る姿が妙におかしい。ある女の子の前では、ターンをしたという。
店の関係者は、おっかなびっくりで遠めにマイケルを眺めている。勇敢にも一人だけ女の子がサインをもらった。

取り巻きが次々と持って来るレーザーディスクがレジのカウンターにうず高く積まれる。結局、妹のLDを含め200万ほど購入した。彼が店の外に出たとき、乗ってきたワゴン車の周りを追っかけの連中が取り囲んでいた。

通訳を通して、僕はマイケルが何を欲しがっているのかが分かった。イタリア映画の
「鉄道員」である。だが運悪くLDは品切れしており、後日マネージャーがビデオカセットを買いに来た。

こんばんは、マンハッタン坂本です。


 
マイケル・ジャクソンは、呑んだくれで厳格な機関士を父親に持つ、サンドロ少年を気に入っていたと思う。小太りでやんちゃだけど、笑顔が素晴らしい少年だ。
 

ある日父親は、列車への飛び込み自殺をきっかけに衝突未遂事故を起こし、停職となる。
我が家では、結婚した娘の浮気に激怒し、無職の長男を家から放り出す。揚句に、スト破りと疑われ、呑み仲間たちから敬遠されてしまう。

ホームドラマとは、決まって幸福が逃げていくものだ。

仲間のいない酒場で呑んだくれる父親アンドレア(ピエトロ・ジェルミ)の前に、7歳のサンドロ少年が迎えに来る。進級が決まり、やっと仲直りができると思ったからだ。

「男同士の話だ」

父親は切々と心情を吐露し、幼い息子を抱きしめる。そして仲間のところへ戻る。

我が家には、クリスマスを祝う客があふれかえっている。
鉄道員は、ベッドに横たわり、幸福一杯でギターをつま弾く。そして永眠する。享年50歳だった。
  (注釈1)
「鉄道員のテーマ」

 

マイケル・ジャクソンは「シェーン」も好きだった(かもしれない)。
 

ワイオミング高原の開拓地。
9歳のジョーイ少年は、馬に乗ったガンマン(アラン・ラッド)の姿を見つける。
この辺の農民は牧畜業者のライカーに露骨ないやがらせを受けており、少年の父親は追い出されまいと抵抗する農民たちのリーダーだった。
一宿一飯のつもりが、父親の農作業を手伝うことになったガンマンは、ライカーの再三の挑発にも屈せず、少年のヒーローとなる。
 
そして父親の代わりに、ライカーが雇った早撃ちの殺し屋(ジャック・パランス)が待つ酒場へと向う。追いかけてきた少年の目の前で、一瞬にして殺し屋を倒す。

人殺しに平安はないと言って立ち去るガンマンに向かって、ジョーイ少年は叫ぶ。

「シェーン! カムバック!」
  (注釈2)
「遥かなる山の呼び声」



60年代のアメリカのヒットパレードは、イギリス出身のビートルズを除けば、シュープリームスが席巻していた。実に12作もの全米ナンバーワン・ヒット曲を持っている。
脱退したリード・ヴォーカルのダイアナ・ロスが後押したジャクソン5は、70年代前半をまさにKING OF POPグループ として君臨した。デビュー曲の「I Want You Back」から「Never Can Say Goodbye」まで6曲連続R&Bチャートのナンバーワンに輝いた。

リアルタイムでジャクソン5を聴いたファンとしては、映画「This Is It」でグループ時代のナンバーを歌ってくれたことが嬉しい。
1974年に上京した折、FENから流れてきた「Dancing Machine」はカッコよくて思い出深い曲だ。だが最後のナンバーワン・ヒットとなった。
  (注釈3)



レコード業界に入ってからは、ジョン・ランディスが監督した「Thriller」やマイケルが作詞した「We Are The World」のビデオカセットを売った。九州でナンバーワンの売上だったことが今でも自慢である。

世界が認めるエンターテイナーのマイケル・ジャクソンも、僕らと同じように映画を愛していた。
2012年6月25日、3周忌を迎えた。

「マイケル! カムバック!」


「鉄道員」のテーマ曲は悲しい。
だがサンドロ少年にとって一番幸せなのは、ギターを爪弾き陽気に仲間と酒を飲む父親と過ごすときだった。





注釈1、「鉄道員」(監督、ピエトロ・ジェルミ)
      イタリア映画 1956年製作 原題:Il Ferroviere
      カンヌ国際映画祭、国際カトリック映画事務局賞受賞

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注釈2、「シェーン」(監督、ジョージ・スティーブンス)
      アメリカ映画 1953年製作 原題:Shane
      米アカデミー賞、撮影賞受賞

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注釈3、「THIS IS IT」
      アメリカ映画 2009年製作 原題:This Is It

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posted by マンハッタン坂本 at 20:13 | Comment(0) | 映画全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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