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2012年03月25日

一身上の都合により、更新できません。

坂本龍馬

一身上の都合により、更新できません。
introducing 「竜馬暗殺」「サンセット大通り」「シックス・センス」

なぜなら、僕は何者かに暗殺されたからだ。理由は分からない。最後の記憶は、酒を飲みながら笑福亭鶴瓶の映画を見ていたような気がする。僕の大好きな蒼井優の結婚披露宴で、鶴瓶がべろんべろんに酔っ払って「王将」を歌っていた。しかしどうも違う。

記憶をたどっていくと、偽医者でもなく、高校陸上部の監督でもなく、寝たふりした骨董屋の主人でもなく、住職でもなく、葬儀屋でもなく、小学校の先生でもない。
もしかしたら飲み過ぎて夢うつつに、僕が売り出し中のアイドル――しかも女子となり、タクシーの中で鶴瓶にセクハラされたのかもしれない。
間違いない! あまりにキモいので、僕は鶴瓶を振り払いタクシーから飛び出したのだ。

ハイホー、マンハッタン坂本です。 


だがそれでは暗殺されたことにならない。単なる事故死だ。
どうやらペンネームが原因らしい。僕は以前、「夕暮れどきの女たち」という短編小説をシネ・ワンに掲載した。そのとき、“マンハッタン”坂本亮(りょう)と名乗った。
かつて坂本亮だったペンネームの頭にマンハッタンを冠したのは、ブロガーとして少々名が知れるようになったからではない。

若い女子から「りょう」ってどんな漢字を書くんですかと訊かれる度に、僕は誇らしげに加瀬亮や錦戸亮を引き合いに出した。加瀬は痴漢と間違えられたが演技力が抜群だし、錦戸はイケメンでナイスガイだ。

しかしながら坂本龍馬を知る外人から、ma抜けだと言われた。友人からは熊本県出身なのに、馬(ま)抜けだと言われた。世界的に有名な坂本龍一は、漢字表記だと馬抜けだが、ローマ字表記だとRyuichiになるので、明らかにma抜けではない。
そんなわけで、マ抜けじゃない“マンハッタン”坂本亮にしたわけだ。それが間違いのもとだった。LPレコードの針飛びのようにリピートすると、「マンハッタン坂本亮マ・ンハッタン坂本亮マ・ンハッタン坂本亮マ・ンハッタン……」
坂本亮マになることに気づいた途端、僕は何者かに暗殺された。


慶応3年(1867年)11月13日、海援隊の常宿「酢屋」の妙(桃井かおり)のもとから人目を忍んで男が出てくる。坂本竜馬(原田芳雄)である。彼は縄梯子を上って京都河原町近江屋邸の土蔵に隠れる。裏窓から女郎屋と墓場と何やら刺客の姿が見える。

竜馬は覗きが好きである。ど近眼である。短銃の撃鉄が倒れないので直そうとして部品を落とすが見つけられない。グラバーから買い求めた皮靴を愛用している。
その日、二人から命を狙われる。女郎屋の2階に登ろうとして何者かに斬りつけられる。首尾よく女郎(中川梨絵)としけ込んでいる間、同じ土佐藩の陸援隊隊長・中岡慎太郎(石橋蓮司)に押し入られる。

翌日、「ええじゃないか」と連呼しながら仮装した民衆がねり歩いて来る。竜馬はおしろいを塗り口紅をつけ女の着物を着て、民衆にまぎれ込む。薩摩藩から雇われた右太(松田優作)に襲われるが、逆に女装させ、暗殺に失敗し監禁されている慎太郎を助けにいく。そして慎太郎に妙の着物を着せ脱出させる。

「質屋のせがれと庄屋のせがれがよ、侍のための改革とはこりゃお笑いぜよ」

11月15日、敵なのか味方なのか分からないまま、竜馬と慎太郎が言い争いを繰り返す。ときに仲良く酒を呑み、ときに斬り合いをし、注文したライフル銃の代わりに送られてきた写真機で写真を撮ったりする。

二人は近江屋の母屋に移る。酔っ払って言い争いが絶えない。
京都見廻組とおぼしき連中が押し入る。まず右太を斬り、従僕の藤吉を斬る。2階の部屋へ上がり、慎太郎を斬る。そして竜馬の額に刃を刺す。刀も短銃も部屋の隅に置いたままで抵抗する暇がなかったからだ。
  (注釈1)



絶命した途端に時空を超え、僕は1950年のカリフォルニア「サンセット大通り」10086に飛んだ。「タイムトンネル」の仕業だ。


そこは幽霊屋敷のようなうらぶれた邸宅のガレージ。
売れない脚本家のジョー・ギリス(ウィリアム・ホールデン)は、追いかけてくる借金の取立て屋から車を隠す。だが葬儀屋と間違えられ、召使のマックス(エリッヒ・フォン・シュトロハイム)に屋敷の中へ招き入れられる。
サイレント映画時代の大女優ノーマ・デズモンド(グロリア・スワンソン)の腕の中にはサルの死骸。周りを見回すと、若く美しい彼女のポートレートが所狭しと飾ってある。

ジョーが脚本家と知り、自分用に書いた「サロメ」の手直しをノーマが依頼する。アパートの家賃滞納で帰れないので一晩泊まると、朝には荷物が運び込まれている。
仕方ないので、忘れられた老女のゴーストライターを引き受ける。だがいつの間にか彼女の恋人のように飾り立てられる。

「サムソンとデリラ」が撮影中のパラマウント・スタジオをノーマが訪問する。13本も一緒に組んだ映画監督のセシル・B・デミル(本人)に会うためだ。

「彼女は昼間、彼は夜。お互いの事を知らず、二人はルームメートになる。ベッドも交代で使う」

ジョーは、ベティ・シェーファー(ナンシー・オルソン)とスタジオで再会し、とっさに脚本のアイデアを言う。

彼女は大物プロデューサーのアシスタントで、ジョーの友人である助監督のアーティの婚約者である。
だが夜な夜なスタジオで脚本を共同執筆するうちに、互いに惹かれ合う。
アイデアに窮し、作り物の街を二人が歩く。ジョーはスターを夢見て整形したベティの鼻に口づけをする――「いい匂いだ。洗い立てのハンカチのようだ」

デミル作品に出演できると信じてひたすらエステに勤しんでいたノーマが、二人の関係に気づく。
ジョーは屋敷を出る。すると背後から銃で撃たれ、プールに落ちる。

殺人事件の取材でマスコミが押しかける。ニュース・キャメラの前に立ったマックスがスタートと叫ぶ。彼はノーマの最初の夫で映画監督だったのだ。
ノーマは、栄光に満ちた女優気取りで悠然と階段を下りてくる。
  (注釈2)



プールに落ちた瞬間、僕は1999年のフィラデルフィアに飛んだ。「第6感」が鋭すぎて心を病んでいる子供のカウンセリングへ行く途中だ。またまた「タイムトンネル」の仕業である。


児童心理学者のマルコム・クロウ(ブルース・ウィリス)は、8歳の少年コール(ハーレイ・ジョエル・オスメント)の家を訪れる。
シングル・マザーのアンナ(トニ・コレット)とは相談せず、直接彼と話をする。少年は妄想癖があり、学校では化け物扱いされている。何かに怯えているようだ。先生はいい人だけど、僕を救えないと拒絶される。

妻に話しかけても答えてくれない。勤めている骨董屋の若者が妻を誘惑する。抗うつ剤を服用している。
私生活が不安定なのを見透かされたマルコムは、何故悲しいの、とコール少年に訊かれる。

「ある夜、自分が失敗したことを知った。今度こそこの子を助けてやろう」

コール少年が自分の秘密を明かす――「死んだ人が見えるんだ」

マルコムは、コール少年の前に現れた少女の葬式について行く。少女の部屋で彼女から渡されたビデオを再生すると、母親がスープの中に床洗剤を混ぜる映像が映っている。
彼の言葉に嘘はなかった。
コール少年は母親に秘密を明かす。子供の頃にママはお祖母ちゃんと言い争いをしたけど、翌日のダンス会を見に来てくれた、と。

コール少年に教えられた通り、マルコムは眠っている妻に話しかける。
その瞬間、すでに自分が死んでいることに気づく。
  (注釈3)



「私は死にたくない」

1955年、無罪を主張し続けたバーバラ・グレアム(スーザン・ヘイワード)が死刑になった途端、僕はこの世に生まれた。
ブロガーの「マンハッタン坂本」とライターの「坂本亮」に引き裂かれたからかもしれない。


2010年、坂本龍馬の年が終わってホッとしている。
前回の大河ドラマ「竜馬がゆく」が42年前なので、これで生きている間、ブームになることはない。馬抜けなんて言われる心配もない。

勝海舟の好物はめざしで、坂本龍馬の好物は湯豆腐だったという。
ついでに、加藤清正が納豆を発明したという。
真偽のほどは分からないが、いずれにしろ、酒の肴として食していたにちがいない。





注釈1、「竜馬暗殺」(監督:黒木和雄)
      日本映画 1974年製作

      メーカー:ジェネオン・エンタテインメント
      メディア:DVD

注釈2、「サンセット大通り」(監督、脚本:ビリー・ワイルダー)
      アメリカ映画 1950年製作 原題:Sunset Boulevard
      米アカデミー賞脚色賞、美術監督・装置賞、作曲賞受賞
      ゴールデングローブ賞(ドラマ部門)作品賞、監督賞、作曲賞、主演女優賞(グロリア・スワンソン)受賞

      メーカー:パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
      メディア:DVD

注釈3、「シックス・センス」(監督、脚本:M・ナイト・シャラマン)
     アメリカ映画 1999年製作 原題The Sixth Sense

     メーカー:ポニーキャニオン
     メディア:Blu―ray


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posted by マンハッタン坂本 at 22:10 | Comment(0) | 映画全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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