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2013年04月01日

飛んでる飛行機はアホで、落ちる飛行機はカシコい。

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                                             くまモンGO!(ソラシド エアー)就航

飛んでる飛行機はアホで、落ちる飛行機はカシコい。
introducing 「ハッピー・フライト」「ミッドナイト・ラン」

無類の飛行機嫌いだった桂枝雀が小米時代にマクラでこう言った。

飛んでる飛行機はアホで、落ちる飛行機はカシコい。
その心は、空気より重いもんが飛ぶわけない。「あ、おれは間違ってる!」と我に返った途端に落ちるんです。

同感である。枝雀に負けず劣らず、僕も飛行機嫌いである。熊本から東京へ行くのに5時間以上もかかるのを物ともせず、僕は新幹線に乗る。お陰で未だに沖縄にも北海道にも行ったことがない。
だからと言って、まったく飛行機に乗ったことがないわけではない。
機内が異常に狭く揺れが激しい、JALのプロペラ機にだって乗ったことがある。

何故そんな芸当ができたのたか?
飛行機恐怖症の千秋真一に催眠療法を行った野田恵ことのだめに同乗してもらったからだ。

ハイホー、マンハッタン坂本です。

「ハッピー・フライト」を見ていると、一機の飛行機を飛ばすために様々な人たちがかかわり支えていることがよく分かる。

トイレに立てこもった飛行機恐怖症の乗客をなだめたり、取り違えた旅行カバンを持った乗客を追いかけるグランドスタッフ(田畑智子)、失態ばかりしてチーフパーサー(寺島しのぶ)に泣かされる国際線フライト・デビューしたてのCA(綾瀬はるか)、機長昇格のかかった訓練に臨む少々おっちょこちょいの副操縦士(田辺誠一)、などなど。
ハードな仕事をしているプロが僕らの知らないところに沢山いる。

ホノルル行きの飛行機はバード・ストライクが原因で故障が発生し、緊急事態宣言が発せられ、引き返すことになる。
ベテラン・オペレーション・ディレクター(岸部一徳)は、コンピュータに頼らない状況判断で指示を出す。副操縦士は、二転三転する指示にかっかしながらも必死で台風をかわし、機体を羽田の滑走路へと向かわせる。

そしてまるでアポロ13号奇跡の生還の如きスリリングさで着陸に成功する。
  (注釈1)
この映画は、ANAの全面的な協力で撮影された。もしJALの協賛ならシャレで済まなかったかもしれない。会社自体が映画の如き危機にさらされた訳だから。




もとシカゴ市警のウォルシュ(ロバート・デ・ニーロ)はやり手の賞金稼ぎ。保釈屋から依頼を受け、ギャングから1500万ドルを着服して寄付した会計士のデューク(チャールズ・グローディン)をニューヨークであっさり捕まえる。
ロスへ護送するため飛行機に乗り込むが、飛行恐怖症だとわめいてデュークがパニックを起こし、仕方なく列車に乗る。

だがデュークを消そうとするギャング、ギャングのボスのセラノを逮捕したがっているFBIが追いかけてくる。保釈屋が雇ったもう一人の賞金稼ぎのマービンから襲撃され、三者から追われていることに気づく。

バス、パトカー、別れた妻から借りたワゴン車、徒歩、ヒッチハイク、トラック、貨車、盗んだ車、二人は何度も危機を脱し逃げまくる。
その間おしゃべりデュークは、タバコは毒だとか、別れた妻子を訪ねろとか、何故警察をクビになったのか、とうるさくウォルシュに話しかけてくる。
そのうち、ウォルシュがセラノからの買収を拒んで同僚にハメられたこと、デュークがギャングの裏帳簿を見過ごせなくなったことを吐露する。

「僕のウソは冗談みたいなもんじゃないか。君のウソは悪質だ」

インディアンの複葉機を飛ばして逃げようとしたデュークをかろうじて引きずりおろしたウォルシュに対し、デュークが吠える。
ギャングのヘリに襲われ、川でウォルシュが溺れかけたとき、助けたら逃がすと約束したのに、助けた途端に手錠をかけたからだ。

お互いに、金の亡者!ウソつき!とののしり合いながら、次第に友情が芽生えていくやりとりが絶妙でたまらなくおかしい。

FBIと取引してまんまとセラノ一味を捕まえさせたウォルシュは、ついにデュークをロス行きの飛行機に乗せる。そしてロス空港で手錠を外してやる。
お返しにデュークは、ほくそ笑みながら腰回りに隠した逃走資金の30万ドルをウォルシュに手渡す。

まるで「カサブランカ」のラストを彷彿とさせる美しい男の友情である。グッとくる。
  (注釈2)



「のだめカンタービレ」の野田恵(上野樹里)に同乗してもらったことはウソである。ドラマのように峰(瑛太)に抱きついて乗ったわけでもない。
飛行機恐怖症の千秋真一(玉木宏)に催眠療法を行ったように、僕にも彼女にやってもらいたいだけだ。たとえその結果、タラバガニやウニや夕張メロンや白い愛人を土産に買ってくるはめになっても。

だがいくら僕が「のだめカンタービレ」のファンであっても、不可能である。
もし飛行機に乗らないとにっちもさっちも行かない事態に追い込まれたなら、
覚悟を決めて強い球磨焼酎をあおるしかない。


2011年、1月16日。ゴールデングローブ賞の授賞式で、映画功労賞と言うべきセシル・B・デミル賞を前年のマーティン・スコセッシ監督に続き、ロバート・デ・ニーロが受賞した。
21世紀に入って、数本しか彼の出演作を見ていないが、それでも無名時代の60年代からちょうど50本の出演作を見ている。
ロバート・デ・ニーロは、「ミーン・ストリート」で初めて組んで以来、マーティン・スコセッシ監督作品に8本も主演した。同監督の「レイジング・ブル」では、米アカデミー賞主演男優賞を受賞した。
僕にとってベスト3を選ぶことは極めて苦渋を伴うが、やはり「タクシー・ドライバー」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」そしてアクション・コメディの傑作「ミッドナイト・ラン」にしたいと思う。


Pict by jampa






注釈1、「ハッピー・フライト」(監督:矢口史靖)
      日本映画 2008年製作
      テーマ曲:「カム・フライ・ウィズ・ミー」(フランク・シナトラ)

      メーカー:東宝
      メディア:DVD

注釈2、「ミッドナイト・ラン」(監督:マーティン・ブレスト)
      アメリカ映画 1988年製作 原題:Midnight Run

      メーカー:ジェネオン・ユニバーサル
      メディア:DVD

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posted by マンハッタン坂本 at 00:00 | Comment(0) | 映画全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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