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2011年03月24日

楽しい護送の仕方、教えます。

webnist さん を護送する banjo 刑事
webnist さん を護送する banjo 刑事 / odysseygate


楽しい護送の仕方、教えます。
introducing 「さらば冬のかもめ」「転々」

衣服はきちんとたたんで置いてある。自殺するわけではない。公園の真ん中で、全裸でわめき散らしているだけだ。彼は明らかに泥酔し正体を失っている。
真夜中でうるさいので、近くのマンションの住民が通報する。警官がかけつけ、職務質問をする。必死に酔っ払いが抵抗する。

翌朝、ガンガンする頭で、自分が何をしでかしたのかを考え込む。訳が分からないまま、警察の護送車に乗せられる。
護送する刑事の娘は彼の大ファンである。一時的とはいえ、容疑者呼ばわりされる有名人にサインをお願いすわけにいかない。
 
こんばんは、マンハッタン坂本です。

バダスキー(ジャック・ニコルソン)は、呑んだくれの水兵である。募金箱から40ドルを盗んだかどで捕まった新兵を護送しろと命令される。
やたら背が高くて図体がでかい未成年のメドウス(ランディ・クエイド)を、相棒と二人で海軍刑務所まで送り届けるメリットは、金と自由時間がたっぷりもらえることだ。

やる気のない二人は、手癖が悪いだけの小心者のメドウスにたらふくビールをふるまう。手旗信号を教えたり、トイレで陸軍の連中を襲わせたりする。日蓮正宗の教会で知り合った女のパーティへ行き、口説くようそそのかす。

羽目を外した男同士ってのは、救い難いくらい仲がいい。

親切にも二人は、8年の刑が待っている新兵を売春宿へ連れて行き、筆おろしの手伝いまでする。

「奴もここ何日かで大人になったな」

刑務所を目前にして、バダスキーが相棒につぶやく。

気づくと、遠くでメドウスが手旗信号を振っている。ブラボー、ヤンキー、バイバイ!
二人は慌てて雪の中を追いかける。
せっかくのバカンスが一瞬にして台無しになる。
  (注釈1)



文哉(オダギリジョー)は、借金を抱えた大学8年生である。
神代植物公園の食虫植物の前で、取り立て屋の福原(三浦友和)から東京散歩につき合えと持ちかけられる。その代わり借金を帳消しにして百万円をやるという。

半信半疑ながら、文哉はウォーキングシューズを履いた福原と井の頭公園を出発する。途中、女房を殺したから桜田門の警視庁まで自首しに行く、と告白される。
女房の浮気話を聞きながら、福原が彼女と散歩した道を行く。仲直りするときは決まってオーギョーチイを食べたと言って台湾食堂に入る。
初恋の話をしたばかりに、同級生に会いに行かされる。会うと綾波レイのコスプレで煙草をふかしている。福原の話を聞いているうちに、浮気の相手が自分ではなかったかとやきもきする。

珍道中ってのは、道草ばっかりやっていて、感傷的でない方がいい。

かつて福原が結婚式で偽夫婦を演じたという麻紀子(小泉今日子)がいるスナック「時効」へ行く。そのまま彼女の家に居候する。
文哉は、麻紀子と一緒に初めて上野動物園へ行く。
浅草の花やしきで、初めてジェットコースターに乗る。隣に座った福原が父親のように思えてくる。地上から手を振る麻紀子と彼女の姪のふふみ(吉高由里子)が母親と従妹に思えてくる。

「ムショに入る前には、やっぱりカレーだよな」

偽物の父親と母親と従妹に囲まれカレーを食べる。家族の温かみを知らない文哉は、不覚にも涙を流す。

別れのときが来る。受け取った百万円の一枚が風に飛ばされ、慌てて追いかける。
逃げてほしいと言いかけて振り返ると、福原がすたすたと警視庁へ向っている。
  (注釈2)



映画の中の護送は楽しい。別れのシーンがなければ。


一度でいいから、婦人警官役の蒼井優に護送してもらいたい。
容疑は全裸での泥酔。彼女の出演料は僕が出す。ワンシーン、百万円で。



「百万円と苦虫女」(監督、脚本:タナダユキ)
      日本映画 2008年製作
      日本映画監督協会新人賞

      メーカー:ポニーキャニオン
      メディア:DVD

注釈1、「さらば冬のかもめ」(監督:ハル・アシュビー)

      アメリカ映画 1973年製作 原題:The Last Detail
      原作、ダリル・ポニクサン
      カンヌ国際映画祭、主演男優賞(ジャック・ニコルソン)受賞
      英アカデミー賞、主演男優賞(ジャック・ニコルソン)受賞

      メーカー:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
      メディア:DVD

注釈2、「転々」(監督:三木聡)
      日本映画 2007年製作
      原作:藤田宣永

      メーカー:ジェネオン・エンタテインメント
      メディア:DVD

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posted by マンハッタン坂本 at 00:00 | Comment(1) | 映画全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お初です。

たぶん以前書かれていたから
敢えて今回は話題に挙げてなかったんでしょうけど、
個人的にはやっぱり
この手の映画は”Midnight Run"が好きなんです。

あんまりデニーロ好きじゃないんですけど、
あの映画の彼は良い具合にくたびれてて良い。

あとコメディものに
こういう護送もの多いような・・・。

たしかジョン・キャンディもこういうのやってませんでしたっけ?。
Posted by domino at 2011年03月28日 09:32
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