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2011年05月22日

学校は、罰ゲームを奨励すべきだ。



学校は、罰ゲームを奨励すべきだ。 
introducing 「シコふんじゃった。」「スウィングガールズ」「ロボコン」

TVのバラエティ番組を見ていると、負け組に対し必ず罰ゲームが行われる。視聴者の爆笑を誘うように、過酷な試練が課せられる。

僕なんか弱点だらけなので、何をやらされても失神するにちがいない。
飛行機恐怖症で、高所恐怖症で、閉所恐怖症で、すぐに船酔い車酔いするし、カナヅチときているので、いとも簡単に恐怖のどん底だ。
飛行機に乗せられ、300メートルの高度から落下傘を背負いつき落とされるのが一番こたえる。
予算がなければ、バンジージャンプでもいいし、ジェットコースターでもいい。海につき落とされるだけでもいい。
辛いものも苦手なので、激辛料理を食わされてもいい。

得意の映画でも罰ゲームができる。
「時計じかけのオレンジ」のように、ウルトラ・バイオレンス映像を集めて見せつけられてもいい。「未来世紀ブラジル」のように、虫歯攻撃でもいい。
そんな手間暇かけなくてもいい。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のようにやたら映像が日本政府のようにぶれれば、船酔い状態となり、気分が悪くなり、へなへなになる。

だが教育の現場では、そんなことをするわけにいかない。

ハイホー、マンハッタン坂本です。

穴山教授(柄本明)の比較文化研究室に、社会学科の山本秋平(本木雅弘)が尋ねてくる。講義は皆勤賞のはずなのにどうも自分の顔を知らない。穴山は、はじめましてと言って彼を椅子に座らせる。すでに就職は決まっていると言う。
穴山が卒論の担当教授であることすら知らない彼に単位をやるわけにいかない。そこで提案する――「相撲部の試合に出てみないか?」

秋平が研究室を出ると、名誉マネージャーの川村夏子(清水美砂)が声をかける。一肌脱いだら、と。
正式部員は8年生の青木(竹中直人)のみ。団体戦に出るには、あと3人集めなくてはならない。青木が土下座して頼んだ田中(田口浩正)と夏子がスカウトしてきた弟の春雄が加わり団体戦に臨む。誰一人勝つことなく、再び3部リーグの最下位となる。

「勝ちゃいいんだろ。勝ってやろうじゃねえか。勝ってやるよ。絶対勝ってやる。なあ、みんな!」

試合後の残念会で、頭に来た秋平がそう啖呵を切る。久々の団体戦出場で応援に集まった相撲部のOBの一人が青木に向かって4年間1度も勝ったことがないなんて信じられないと怒ったからだ。
もとはと言えば、名門相撲部をつぶすなというOBのために、学生横綱の経験のある穴山がやむを得ず団体戦に参加させただけだ。

一回きりのはずが、本格的に練習する羽目になった秋平は、不足の1名を補充するために、青木と共に留学生のスマイリーを口説き落とす。
しこ、鉄砲、すり足の基礎練習のあと、穴山の実家で合宿をする。腕白相撲との練習試合で勝つ技を磨き、戻ってから地獄の特訓を重ねる。

その甲斐あってリーグ戦で勝ち進み、最強の大学を相手に最終戦を迎える。
裸の尻をさらすことを嫌がり不戦敗を続けていたスマイリーもタイツを破り捨て、初めて試合に参加する。負け続けの青木も下痢ピーの反動の「腰砕け」で初めて勝つ。全勝を続ける大将の秋平は、2段の選手相手に辛抱相撲で勝ち、優勝を手に入れる。

2部リーグ最下位との入れ替え戦でも勝利する。
だが部員はそれぞれの道を歩み始める。
独り相撲部に残った秋平は、土俵で大きくシコをふむ。そこへ夏子が入ってきて言う――「シコふんじゃった。」
  (注釈1)



「吹奏楽やるんなら、黙っててやってもいいけど」

山形県のとある野球部の応援に行った吹奏楽部の中で、唯一弁当を食べられず食中毒にならなかった中村(平田祐太)は、数学の補習授業に来た女子に向かってそう脅しをかける。
球場に届ける途中で弁当を腐らせた犯人が友子(上野樹里)や良江(貫地谷しほり)ら13人だと知っているからだ。

補習授業を受けるより楽だと思った彼女らは、吹奏楽部のピンチヒッターを引き受ける。志願した関口(本仮屋ユイカ)やエレキギターとベースの女子、ピアノの中村に13人が加わっても人数が足りない。仕方なくジャズのビッグ・バンド編成となる。
遊び半分のつもりで始めるが、過酷な体力トレーニングにうんざりする。

引っ込み思案な香織の意外な肺活量に刺激され、マジになる。
友子はテナー・サックス、良江はトランペット、香織はトロンボーンを選び、練習に熱が入る。やっと音らしい音を出せるようになったところで、吹奏楽部が戻ってくる。

せっかくやる気になった友子たちは、スーパーマーケットでアルバイトを始める。中古の楽器を手に入れるためだ。だが7人しか残らない。
ジャズ・マニアの数学教師(竹中直人)のもと、練習に励む。すっかり上達した7人の演奏に刺激され、離脱した女子も集まってくる。

積雪による列車の立ち往生で、東北学生音楽祭の会場にぎりぎりかけ込む。慌ててバスで来たので、衣装なしのセーラー服のままで演奏を始める。
スウィングガールズ&ア・ボーイ」は、ラストに「シング・シング・シング」を華麗にスウィングし、大喝采を受ける。
  (注釈2)



徳山高専の教師である図師(鈴木一真)は、機械科2年生の葉沢里美(長澤まさみ)を前にして困り果てている。彼女が提出した課題の手作りロボットは、市販のキットに顔を描いただけの代物。受け取るわけにいかない。
反省してます、と彼女が愛想笑いをしても、一ヶ月の居残り授業は避けられない。
だがまるでその気のない彼女に対し、ロボット部に入って「ロボコン」に出場するんだ、と交換条件を出す。

第2ロボット部は、いかにもロボット・オタクといったダサい作戦担当の部長(伊藤淳史)と、天才肌だが異常に無愛想な設計担当の航一(小栗旬)と、サボってばかりで姿が見えない竹内(塚本高史)の3人だけ。顧問を図師先生がやっている。

今年の大会は徳山高専の担当になっており、早速第1ロボット部と練習試合をする。
慣れない操縦を担当させられた里美は、YAT13号をもたもたさせるだけ。結局、危険行為で失格負けし、本番でも広島高専に0−3で完敗する。
60%の出来だから想定内だと航一は言う。仲間を引き連れて見学しただけの竹内は、俺らが航一の設計通りに作れなかったからだと言う。

一回戦敗退にもかかわらず、面白さを評価され、全国大会出場に推薦される。負け犬だとやけになっていた里美は、俄然やる気を出す。
腕のいい竹内がコツを教えてくれたお陰で航一が注文した部品を完璧につくる。だが突然設計が変更となり、初めから作り直しをさせられる。めげない里美は、航一にありがとうと言わせるために頑張る。OKをもらい、逆に自分がありがとうと言ってしまう。我ながら進歩したからだ。

だが新たに航一が設計し完成させたロボットには重大な欠陥があった。
図師先生は、環境を変えて海で合宿しようと提案する。竹内も参加する。格安で泊まらせてもらうために旅館の手伝いをさせられる。しばらくロボットのことを考えないで労働に専念する。お陰で部長がいいアイデアを思いつき、新作「BOXフンド」が完成する。

「ずっと今日が続けばいいのにね」

4人で夜食のラーメンを食べながら、里美がぽつりとそう言う。
全国大会前日、忍耐力のない竹内が中心となって重量オーバーを解決するための作業をやり遂げたからだ。彼女にしてみれば、初めて本気になったからだ。

すったもんだトラブルを起こしながらも準決勝で第1ロボット部を破り、優勝を果たす。
勝ち進む度にチームの結束が固まり、意表をつく部長の作戦を里美がやり遂げたからだ。
4人それぞれの強みを生かした賜物だった。
   (注釈3)
ロボコン.jpg


TVで紹介される工作ロボットを見るのは楽しい。
特にお菓子を中心とした食品工場は、きめ細かな創意と工夫が凝らされている。
原食材から加工して完成品にし、包装までの過程が完璧にコントロールされている。
単なる大量生産のためではなく、伝統的な製法を守るために、手作り感を失わない工作ロボットと微妙な加減を手動でやる人間とのコラボレーションがある。
僕みたいに日本人離れした不器用な人間には、驚きの連続である。


熊本にも、人間とロボットのコラボで、独特のおいしいお菓子をつくって成功した会社がある。
フジバンビの「黒糖ドーナツ棒」である。
残念ながら、企業秘密で工場内をほとんど見れないが、福岡の友人たちには必ずお土産に持っていく。

黒糖ドーナツ棒.jpg


つくづく日本人は器用な民族だと思う。
我慢強く地道に培われてきた職人芸を工作ロボットにも感じる。
画期的なイノベーションがある。おいそれと外人が真似のできない日本人ならではの職人根性がある。
日本人の誇りと魂がある。


最後に、「スウィングガールズ」から「復興やるべ!」




注釈1、「シコふんじゃった。」(監督、脚本:周防正行)
     日本映画 1992年製作 英題:Sumo Do, Sumo Do’nt
     キネマ旬報ベストテン第1位
     日本アカデミー賞最優秀作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞受賞

     メーカー:角川エンタテインメント
     メディア:DVD

注釈2、「スウィングガールズ」(監督、脚本:矢口史靖)
     日本映画 2004年製作 英題:Swing Girls
     日本アカデミー賞最優秀脚本賞、音楽賞、録音賞、編集賞
     新人俳優賞、話題賞受賞

     メーカー:東宝
     メディア:Blu―ray

注釈3、「ロボコン」(監督、脚本:古厩智之)
     日本映画 2003年製作 英題:Robot Contest

     メーカー:東宝
     メディア:DVD


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posted by マンハッタン坂本 at 00:00 | Comment(0) | 映画全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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