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2014年05月12日

お坊っちゃまは、アホでいらっしゃいますか。

ブロマイド写真★『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』/C−3POのアップ
                                   C−3PO ブロマイド

自選パロディ集セカンド・シーズン PARTV

お坊っちゃまは、アホでいらっしゃいますか。
introducing 「大逆転」「ミスター・アーサー」

「やれやれ、くったくただよ。そこのライトセーバー、充電しといてくんない。今度の戦闘までに」
「かしこまりました。東電でよろしいでしょうか?」
「冗談言わないでよ。3・11以降、あれよあれよって間に値上げしちゃって6月には沖縄抜いて日本一高い料金になるって話じゃない。まともに払ってたら、帝国軍やっつける前に反乱同盟軍の方が倒産しちゃうよ」
「では、砂漠の惑星タトゥイーンから調達致します」
「信用できんの?」
「太陽光とか地熱とか風力とか、本気で再生可能エネルギー発電に取り組んでおります、ジャバ・ザ・ハットの一派が」
「それにしてもひどいと思わない? ことごとく仲間が撃墜された頃に参戦してきてさ、おいしいとこみんな持って行っちゃうんだから。勇者のメダルをかけてもらうときなんか、レイア姫にウィンクまでしてた」
「ハン・ソロ様はレイア姫様を愛しておられます」
「まさか! 金しか目のないやつが?」
「間違いございません」
「ほう、えらく自信たっぷりじゃない。じゃどうして僕らの姿を見た途端、ベンは戦いを止めちゃったわけ? 見てただろ、あっさりダースベイダーにやられるとこ」
「誠に無念でございます」
「あれから見境なく撃ち続けてたら、頭ん中に入ってきて『走れ、ルーク』なんて導いてくれた。Xウィングでデス・スターを攻撃してるときなんか『フォースを使え』なんて声をかけてきて、お陰でプロトン魚雷を幅2メートルの排熱口に命中させられた。でもどうも解せないんだよ」
「答は明白でございます」
「どこが明白っつーの!」
「失礼ながらルーク様――この程度の真相がお判りにならないとは、ルーク様はアホでいらっしゃいますか」

ハイホー、マンハッタン坂本です。


「イカれじじい」

受話器を下ろすと、喪服と見紛うダークスーツに黒の蝶ネクタイを締めたコールマン(デンホルム・エリオット)が吐き捨てるようにそう言う。
彼はウインソープ家の執事兼リムジンの運転手である。だが彼の雇い主は、フィラデルフィアきってのノミ屋、もとい、農産物を得意とする商品仲買会社の会長であるデューク兄弟だ。

そのデューク兄弟が言う「学術的な実験」つまりコールマンに下った業務命令とは、デューク社を任せる優秀なルイス・ウインソープ3世(ダン・エイクロイド)をドン底の環境に放り込むことだ。仕事と我が家と恋人を奪えばそれが実現できる。
ルイスの身代わりは、紳士クラブに乱入したホームレスのビリー・バレンタイン(エディ・マーフィ)である。
もしビリーが会社を上手く動かし、ルイスが犯罪に走ったなら、弟のランドルフの勝ちである。

仕方なく命令に従ったコールマンは、ビリーをウインソープ家に迎い入れ、リムジンで会社まで送り届ける。
盗みとヘロイン所持の罪を被され、恋人に捨てられたルイスを我が家から締め出す。
結果、庶民感覚で作物の値動きを予想したビリーが会社を儲けさせ、サンタクロースの衣装を着て会社のクリスマス・パーティに潜り込んだルイスが拳銃を振り回す。

会社のトイレで、ランドルフが兄から賭け金の1ドルを受け取る。
偶然そこに居合わせビリーは、新年になれば放り出されることを知り、酔っ払ったルイスのあとを追う。
コールマンは、ビリーと共にルイスと彼の面倒を見ている売春婦のオフィーリア(ジェイミー・リー・カーティス)をウインソープ家へ迎い入れる。

デューク兄弟が冷凍オレンジジュース市場を狙っていることを知った4人は、発表前の収穫量見積を盗み出した農務省のビークスに接近する。コールマンがアイルランド人牧師に、それぞれがカメルーン人、ジャマイカ人、スウェーデン人に変装してにぎやかに情報をかすめ取る
先物取引が始まる。ビリーとルイスはまんまとデューク兄弟を破産させる。贋の情報をつかませ、3億9400万ドルの損失を与えたからだ。

「大逆転」に成功した4人は、カリブ海の島でバカンスを楽しむ。
うら若い女性と寄りそいながらコールマンは、現地人執事に命令する。
   (注釈1)



「使用ずみのお道具をお洗いしましょうか」

ニューヨークの大富豪・バック家の御曹司である「ミスター・アーサー」(ダドリー・ムーア)が朝風呂に入りたいと言うので、実直な執事のホブソン(ジョン・ギールグッド)は、新聞を読みながらそう言う。
マティーニを運んでいくと、アーサーが下らないジョークを言う。頭に乗った黒いシルクハットをとり、引っぱたいてやる。

小男でいつも飲んだくれている。笑い出すと止まらない。自分で言ったジョークにひとり笑い転げる。リムジンに乗っていても騒がしい。商売女をプリンセスなんて呼んでプラザ・ホテルまで連れて行く。
そんなアーサーも、7億5千万ドルをふいにするのかと父親に脅され、仕方なくスーザン・ジョンソンとの結婚を承諾する。

ホブソンを伴いニューヨークの高級百貨店「バーグドルフ・グッドマン」で買い物をしていると、偶然万引きを目撃する。若い女がネクタイを一本盗み、売場をひと回りして出て行ったのだ。
警備員に呼び止められたところで、僕の連れだと言ってアーサーが割り込む。いきなり彼女にキスをする。失業中のパパへのプレゼントだとリンダ(ライザ・ミネリ)が白状する。アーサーがデートに誘うと、ドレスがないと返す。盗んだらいいと慇懃無礼にホブソンが口を挟む。

女優志望のウェイトレスであるリンダとデートをする。すっかり彼女に夢中になる。
だが、浮気相手にすればいいと祖母が一蹴する。娘を幸せにしないと殺すぞとスーザンの父親がニラミをきかせる。婚約を解消できず、アーサーは泣く泣くリンダと別れる。

見るに見かねたホブソンが密かにリンダの家を訪ね、ドレスをプレゼントする。婚約パーティに招待するためだ。
2人はパーティを抜け出し、厩を歩く。子供の頃馬を逃がしたことがあるとアーサー。私は金魚を逃がしたことがとリンダ。そんな話をしているところにスーザンが現れ、未練がましく別れる。

ホブソンが倒れる。結婚式を延期したアーサーは、泊まり込みで看病する。
死期の迫ったホブソンがアーサーに向かって言う――「もう教えることはない、思い通りに生きなさい、いい息子だった」
結婚式の20分前、リンダの働く店にやって来たアーサーは彼女にプロポーズする。

べろんべろんに酔っ払って結婚式場に現れる。スーザンの父親からぼこぼこにされる。
傷だらけで来客の前に立つ。ろれつが回らないとはいえ、アーサーは礼儀正しく挨拶をし倒れる。
その姿を見て、祖母がリンダとの結婚を承諾する。
ちゃっかり財産も頂いた2人は、喜び勇んでリムジンに乗り込む。
   (注釈2)
「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」(歌:クリストファー・クロス)



2011年、ネガティブな空気が蔓延する中、ベストセラーになったのはダイエット本ばかり。誰も小説なんか読まないんじゃないかと思いたくなる日本にあって、唯一気を吐いたのが「謎解きはディナーのあとで」だった。
ドタバタでないコメディ映画、愉快なやりとりに溢れた映画が好きな僕にとって、楽しい小説である。

マクラでは、お嬢様刑事と失礼極まりない頭脳明晰な執事との会話をシネワン流にアレンジしてみた。イマイチである。
しかしながら、イギリス人作家、P・G・ウッドハウスの「ジーヴス」シリーズを知らない僕にとって、もっとも愛すべき執事は、名優サー・ジョン・ギールグッドが演じたホブソンである。

執事とは、大富豪の屋敷で奉公する召使たちのボスである。ご主人様の身の回りの世話をし、重要な事務を執りしきる人である。老齢な英国紳士といったイメージが強い。
しかも、小さい時から乳母代わりにそんな執事に育てられれば、実の親より多大な影響を受ける。
ときに優しく、ときに厳しくドラ息子を律する。それでいて粋な計らいもしてくれるホブソンは、理想的な執事だと言っていい。


ふつうのオヤジだって、執事が欲しい。何かにつけ、ものぐさな僕の本音だ。
食事を含め身の回りの世話をしてくれる。面倒くさい事務手続きをすべて代わりにやってくれる。
いい意味でも悪い意味でも、面倒なことが付きまとう女房とは次元が違う。
その点、女性だって執事が欲しいのではないだろうか。宝生麗子のように大富豪のお嬢様でなくても。

注釈、「謎解きはディナーのあとで」(TVドラマ)
      フジテレビ 2011年9月〜12月放映
      原作:東川篤哉

      メーカー:ポニーキャニオン
      メディア:DVD



注釈1、「大逆転」(監督:ジョン・ランディス)
      アメリカ映画 1983年製作 原題:Trading Places

      メーカー:パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
      メディア:DVD

注釈2、「ミスター・アーサー」(監督:スチーブ・ゴードン)
      アメリカ映画 1981年製作 原題:Arthur
      音楽:バート・バカラック
      米アカデミー賞助演男優賞(ジョン・ギールグッド)、主題歌賞(「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」)受賞
      ゴールデングローブ賞(コメディ/ミュージカル部門)作品賞、主演男優賞、助演男優賞、主題歌賞受賞

      メーカー:ワーナー・ホーム・ビデオ
      メディア:VHS


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posted by マンハッタン坂本 at 00:15 | Comment(0) | 映画全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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