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2011年07月18日

女友達って永遠なの?


                                 FOREVER FRIENDS (歌:竹内まりや)

女友達って永遠なの?
introducing 「ジュリア」「フライド・グリーン・トマト」

僕と同学年の竹内まりやが歌っている――「女同士 永遠の友達 いつまでも友達」
1992年、彼女が37歳?のときに書いた歌である。
2008年、53歳?のときに「人生の宝」だとコメントしている。
彼よりうんと弱味つかまれてるてところがいい。
少なくとも僕らの世代には、そんな連帯感があった。女同士とは限らない。

戦争を知っている世代には、さらに強い連帯感があった。戦争による恐怖や飢えに耐え抜いたからだ。僕らの親の世代である。
だから僕らは、子供の頃からひ弱だと言われた。僕らの子供の世代も同様である。
もっとも歴史を振り返れば、紀元前から「今の若者はダメだ」と言われ続けている。

ハイホー、マンハッタン坂本です。

ニューヨークの大富豪の孫娘である「ジュリア」(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)とリリアン・ヘルマン(ジェーン・フォンダ)は、子供の頃から大の仲良しである。いつも新年は彼女の屋敷で迎える。二人はパリで暮らすことを夢見ている。

だがジュリアは、オックスフォード大学医学部に進学し、さらにウィーン大学のフロイト博士のもとで勉学に励む。
その間リリアンは、ハードボイルド小説で有名なダシール・ハメット(ジェイソン・ロバーズ)が暮らす海辺の別荘で戯曲を書いている。

ダシールに当り散らした末、書き上げた処女作「子供たちの時間」(のちに、オードリー・ヘップバーンとシャーリー・マクレーンで映画化された「噂の二人」)がブロードウェイで大成功を収める。
ヒトラーが総統に就任した年、ウィーンで労働者の暴動が起き、ジュリアが重傷を負う。反ファシズム運動にのめり込んでいたからだ。

やっとの思いでリリアンが病院にたどり着くと、ジュリアは体中を包帯で巻かれ、声を出すことができない。やがて忽然と彼女の姿が消える。
モスクワに招待され、リリアンはパリに滞在する。そこでヨハン(マクシミリアン・シェル)と名乗る男からベルリンへ行くよう頼まれる。ジュリアに5万ドルを届けるためだ。
ユダヤ人のリリアンにとって、危険な列車の旅である。

意を決し、ベルリン経由の列車に乗り込む。個室に二人の女が護衛につく。
だが周りの動向に常に怯えている。臆病な少女だったリリアンをいつもリードしてくれたジュリアとの思い出が甦る。
ドイツ入国の手続きが何とかうまくいく。ベルリン駅近くのカフェで、義足と松葉杖のジュリアに再会する。

ロシア帽に隠した金を渡す。500人、うまくいけば1000人救えるとジュリアは言う。1歳になる娘がいて、名前がリリーと打ち明ける。

「怒るの好きよ」
「あなただと、つい…」
「ふだんは抑えて」


モスクワで観劇している最中にジュリアがナチスに暗殺される。
リリアンは、アルザスのパン屋に預けられた娘を探すが、ついに果たせない。
嘆く彼女に向って、ダシールが励ます――「君は不屈だ」
   (注釈1)



二人の子供は独立してしまい、デブな亭主と二人暮らしするエブリン(キャシー・ベイツ)は、ひたすらチョコ・バーを食べるだけのデブな中年女である。料理だけは上手いので、彼女の手料理を肴にバドワイザーを呑みながら野球中継を見るのが亭主の楽しみである。
そんな倦怠した生活を打開するため、彼女はいろんな自己啓発セミナーに参加する。

おばが暮らすアラバマ州の老人ホームを訪ねた際、エブリンはお喋り好きの82歳のニニー(ジェシカ・タンディ)と知り合う。
ホームを訪ねる度に、彼女が語る物語に心踊らされる。そして次第にセミナーが時間の無駄だと感じ始める。「トゥワンダ!」と叫ぶ度に、元気が漲ってくる。

イジー(メアリー・スチュワート・マスターソン)とルース(メアリー・ルイーズ・パーカー)は、初めから仲がよかったわけではない。むしろ最悪だった。

兄のバディ(クリス・オドネル)は、小さい頃からやんちゃで負けず嫌いなイジーをいつも優しく扱う。姉の結婚式に来た美人のルースに夢中だが、一緒にイジーを連れて散歩をする。橋の上でルースにキスをした拍子に彼女の帽子が飛ばされる。線路の上に落ちたので、拾いに降りる。だが靴が線路に挟まり、二人の目の前で汽車の下敷きになる。

初めて二人が友達になったのは、ルースが結婚する直前だった。
相変わらず奔放なイジーは、黒人たちがたむろするリバー・クラブに入り浸っている。家族を心配させないでとルースが説得に来たので、貨車の上に誘う。やがて動き出し貧民のキャンプ地を通ると、イジーはいきなり缶詰などの食料を投げる。彼らが喜ぶ姿を見てルースも投げる。そして飛び降りる。「トゥワンダ!」とイジーが叫ぶ。
折れた木にできた天然の蜂の巣から素手でハチミツの固まりを採り、ルースにプレゼントする。あなたってビー・チャーマー(蜂に好かれる人)ねとルースが言う。

ルースの嫁ぎ先に会いに行ったイジーは、彼女の右目に殴られたあざを見る。
あなたの行く所へ私もついて行く、という聖書の一節が添えられたルースの義母の死亡記事を読み、彼女を強引に連れ戻す。
二人は「駅前カフェ」を開く。実家の使用人だった黒人のビッグ・ジョージやシプシーも手伝い、「フライド・グリーン・トマト」を店の看板メニューにする。結構繁盛する。

1933年9月30日、教会で「信者の集い」が行われているとき、ルースのDVな亭主フランクが生まれたばかりのバディ・ジュニアを奪いに来る。シプシーとアル中のスモーキーのお陰で阻止する。
だが死体のないフランクの車が引き上げられ、裁判となる。

「私の親友で、愛してたからです」

夫の家から出ていった理由を弁護士に質問され、ルースはそう答える。
牧師の嘘の証言のお陰で、裁判が却下される。イジーを教会に通わせるとルースが牧師と取り引きしたからだ。
だが幼いバディ・ジュニアを残し、彼女はがんで夭折する。

取り壊された我が家の跡地の前で、ニニーが茫然としゃがみ込んでいる。
彼女を引き取る決心をしたエブリンは、ルースの墓に置かれたハチミツの固まりを見つける。
鈍感な彼女はそのとき初めて、目の前にいる年寄りがイジー本人であることに気づく。
   (注釈2)


不幸にして2作とも、相手が早死にする。しかも幼い子供を残して。
もっともっと長生きしていれば、友情を育むことができたかもしれない。
だが想像して欲しい。たとえ短い期間であっても、生き残った者の中に、大きな財産として彼女が生き続けている。
ニニーがフランク殺害の真相を語ったあと、新しい女友達に向かってこう言う――「人生で何が一番大切か、お陰で思い出したわ。友達よ。いい友達」




私見ではあるけれど、NHK朝ドラの「おひさま」は、明らかに「フライド・グリーン・トマト」の語り口に似ている。
ジェシカ・タンディが若尾文子で、キャシー・ベイツが斉藤由貴である。
一番気になる行く末は、陽子(井上真央)と育子(満島ひかり)と真知子(マイコ)の白紙同盟の友情である。今のところ、育子は不屈の精神で、ガラパゴスなど世界を跳び回っているようだ。


ところで、トマトを使った料理や飲み物(もちろんブラッディ・マリー)なら何でも好きだが、僕は「フライド・グリーン・トマト」を未だに食べたことがない。
果たして、映画みたいにおいしいんだろうか。

Mmm...fried green tomatoes
Mmm...fried green tomatoes / jeffreyw



なでしこジャパン 世界一 おめでとうございます。

なでしこジャパン.jpg   なでしこジャパン2.jpg



注釈1、「ジュリア」(監督:フレッド・ジンネマン)

     アメリカ映画 1977年製作 原題:Julia
     原作:リリアン・ヘルマン
     米アカデミー賞助演男優賞(ジェイソン・ロバーズ)、助演女優賞(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)、脚色賞受賞
     英アカデミー賞作品賞、主演女優賞、脚色賞、撮影賞受賞

     メーカー:20世紀フォックス・ホーム・エンターテインメント・ジャパン
     メディア:DVD

注釈2、「フライド・グリーン・トマト」(監督:ジョン・アヴネット)
     アメリカ映画 1991年製作 原題:Fried Green Tomatoes

     メーカー:TCエンタテインメント
     メディア:DVD



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posted by マンハッタン坂本 at 06:45 | Comment(0) | 映画全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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