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2014年06月30日

しなやかに奪って。

Love Triangle!! पती पत्नी और वो
Love Triangle!! पती पत्नी और वो / Yogendra174


普通の恋愛ってできないの? PARTV

しなやかに奪って。
introducing 「ベスト・フレンズ・ウェディング」「幸福(しあわせ)」

うしろから刺される覚悟で告白するのだけれど、僕はこの59年間、一度も帰宅難民になったことがない。学校から職場から帰れなくて困ったことがない。
予備校まで路面電車で通った一年間を除き、すべて歩いて通ったからだ。幼稚園や大学や職場へたどり着くのに歩いて30分以内に住んでいたからだ。
しかも福岡市中央区で暮らした30年間、市内のすべての映画館まで歩いて30分以内に到達できた。
今は熊本市中央区に住んでいる。シネコンと開業100年を超えた電氣館しかないが、相変わらず30分で到達できる。

僕にとってささやかな幸福とは、こんなものである。
想像して欲しい。そんな僕が大いなるリスクを背負って、婚約者から親友を奪うなんてできると思いますか?

ハイホー、マンハッタン坂本です。


主題歌「THE WAY YOU LOOK TONIGHT」

一流レンストランで、料理評論家のジュリアン・ポーター(ジュリア・ロバーツ)がシェフ特製の料理に舌鼓を打つ。そこへ親友でナイスガイでスポーツ記者のマイケル・オニール(ダーモット・マルロニー)から留守電が入る。
彼とは、28歳でお互い独身なら結婚しようなんて約束したことがある。3週間後だな、と目の前にいる編集者のジョージ(ルパート・エヴェレット)から言われ、ジュリアンは我然その気になる。

改めてマイケルに電話をすると、今週末にキミー・ウォレス(キャメロン・ディアス)と結婚式を上げるという。彼女はシカゴ・ホワイトソックスのオーナーの娘で大学3年生の20歳である。
ベッドからずっこけたものの、ジュリアンは益々やる気になり4日間でマイケルを取り返す決心をする。
だが敵も天晴れ。飛行場で初対面を果たした途端、これで完璧だわと言って抱きつかれる。早速ブライド・メイドの衣装合わせをさせられる。パーティ会場へ向うエレベーターの中で、マイケルのいびきの真似をした揚句、停止ボタンを押して言われる――「あなたは彼の女神。私は彼の妻」

ジュリアンは、父親の会社にマイケルを誘うようキミーに入れ知恵をする。二人の間に亀裂が入ると思いきや、あっさり仲直りされる。ジョージに助っ人を頼む。正直に言ってしまえと後押しされるが、ジョージと婚約したと咄嗟に嘘をつく。キミーが跳び上がって喜ぶ。
昼食のレストランで、ジョージがディオンヌ・ワーウィックの「小さな願い」を歌い出す。ジュリアンとマイケル以外の出席者全員が歌い盛り上がる。図らずもマイケルに嫉妬される。

「高級なデザートより、彼が食べたいのはゼリーなの」

ジュリアンのバカな企みが原因で二人の間に再び亀裂が入るが、結局二人の間を取り持つ羽目になる。
彼女は思い切ってマイケルに告白し別れのキスをする。それを目撃し誤解したキミーが逃げるのを追って野球場のトイレへ入る。私の負けよと言って仲直りをする。

料理評論家らしく、ジュリアンはマイケルをしなやかに奪ってみたかったにちがいない。
豪華な結婚式のあとのパーティで、カッコよくしなやかに慰めてくれたのは、ゲイのジョージだった。
   (注釈1)
挿入歌「小さな願い」



パリ郊外の田舎町の郵便局に勤めるエミリ(マリー・フランス・ボワイエ)は、若くて美人で愛想がいい。内装の仕事で訪れたナイスガイなフランソワ(ジャン・クロード・ドルオー)が電話を借りに来る。ニ度目に顔を合わせたとき、彼女が薦めたカフェ・シャトーに誘われる。愛妻弁当を見せられる。彼から自然の香りがする。

彼には、花柄のワンピースが似合う可愛い妻のテレーズ(クレール・ドルオー)がいる。日曜日には車で、幼い娘のジズーと息子のピエロを連れて森へピクニックに行く。ささやかだが、二人にとって「幸福」なひと時である。

アパートを引っ越すことになり、エミリは近くに住むフランソワに本棚を取り付けに来てくれるよう依頼する。彼が訪れると、仕事そっちのけでキスをし抱き合う。
フランソワが電報用紙に恋文を書く。受け取った彼女は書式が違いますと言って、ハートマークを書いた紙を渡す。
エミリとテレーズの間を行き来しながら、フランソワは2倍の幸福を感じる。

「テレーズは植物で、君は自由な動物だ。僕は愛する。両方を」

付き合って1ヵ月後、フランソワはいつものように家族で森へピクニックに行く。子供たちが昼寝をしている間、エミリと付き合っていることを告白する。戸惑いながらテレーズはそれを受け入れる。彼が激しく求めてきたので服を脱ぐ。
フランソワが目覚めたとき、彼女の姿が見えない。子供を連れて捜しまわると、池のほとりに人だかりがしている。青い服を着た女の水死体が目に入る。

フランソワは、とりあえず子供たちを兄夫婦に預ける。やがてエミリに求婚する。エミリが保育園に子供たちを迎えに行く。
彼女は、慌てず騒がず手を汚さず、フランソワをしなやかに奪って彼の家族と共に森へピクニックに行く。
   (注釈2)
音楽:W・A・モーツァルト



いつの時代も、男って身勝手な動物である。
肉食系だろうと草食系だろうと区別しても変わらない。

下世話なことに首を突っ込むけれど、香川照之の実父である三代目市川猿之助(現在は猿翁)は、今回のテーマと無縁でないような気がする。
テーマにこじつけた当て推量になるかもしれないが、彼は先妻の浜木綿子から後妻の藤間紫(故人)に乗り換えたような印象を受ける。あるいは、後妻が先妻から香川照之の父親を奪ったのかもしれない。

いずれにしろ、香川照之は長い間、歌舞伎界にコンプレックスを抱いていたようだ。そのマイナスのエネルギーが日本映画界に大きな功績を残した。世界的な映画俳優になりつつあった。
スーパー歌舞伎で世界的に有名な父親を持つ彼が、45歳でヒヨッコ同然の扱いを受ける歌舞伎界に転身した。母親の浜木綿子が心配したのも当然である。
いくら同じ役者とはいえ、無謀な挑戦ではないかと一映画ファンとして思った。歌舞伎界のことはまったく知らないが、彼ならやり遂げるに違いないという安易な期待はしなかった。
その後、映画界での活躍は変わらないが、定番とも言える悪役の表情のつくり方がまるで歌舞伎役者のように感じるのは僕だけだろうか。


NHK番組「トップランナー」のMCで有名だったクリエイティブ・ディレクターの箭内(やない)道彦が面白いことを言っている。

「でかい幸せほど、その裏にリスクという名の高い税金が。」

幸福に大小はないのかもしれない。
しかしながら、相思相愛と略奪愛は明らかに違う。同様に、映画界と歌舞伎界も明らかに違う。
傍目には同じ幸福に見えても、その裏にあるリスクを想像すると大きな違いが見えてくる。

僕は明らかにナイスガイではない。なので、ささやかな幸福の方を選ぶ。
ジュリア・ロバーツのようにジタバタする方がいい。




注釈1、「ベスト・フレンズ・ウェディング」(監督:P・J・ホーガン)
      アメリカ映画 1997年製作 原題:My Best Friend's Wedding

      メーカー:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
      メディア:DVD

注釈2、「幸福(しあわせ)」(監督、脚本:アニエス・ヴァルダ)
      フランス映画 1964年製作 原題:Le Bonheur
      音楽:W・A・モーツァルト
      ベルリン映画祭審査員特別賞受賞

      メーカー:IVC
      メディア:DVD




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posted by マンハッタン坂本 at 00:00 | Comment(0) | 映画全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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