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2012年12月10日

クリスマスって、イエス・キリストの誕生日じゃないの?


                      BAND AID 1984「DO THEY KNOW IT'S CHRISTMAS?」

クリスマスって、イエス・キリストの誕生日じゃないの?
introducing 「戦場のメリークリスマス」「ラヴ・アクチュアリー」

「日本人に会うのは、あなたで11人目ですのよ」
「やあ。女子サッカー・イラン代表キャプテンのアルダランさんじゃないですか。昨年はお気の毒でした」
「FIFAは、ヒジャブを軽蔑してると思ってましたわ」
(注釈:ヒジャブとは、イスラム教の保守的な服装で、頭から首を覆うスカーフのこと。)
「信仰の相異は根深いですね」
「その点、日本人って面白い民族ですわね」
「どんな風に?」
「国民の祝日である天皇誕生日より、イエス・キリストの誕生日の方を盛大にお祝いするんですもの」
「クリスマスのことですか?」
「LEDの電飾はそのためのものでしょ?」
「あなたはイスラム教徒だから勘違いしてるかもしれないけど、クリスマスってキリスト降誕祭のことですよ。もとはと言えば、古代ローマ時代に盛大に太陽神をお祝いした習慣、つまり25日の冬至にミトラスが再生するって信仰をキリスト教に流用したみたいだけど」
「だったら、イギリスのバンド・エイド1984の方々だって勘違いしてるんじゃないかしら」
「DO THEY KNOW IT'S CHRISTMAS?」
「おかしくありません? 飢餓救済のためのチャリティなのにクリスマス・ソングでしょ? エチオピアの3割はイスラム教徒なのよ」
「同感だな。世界中を植民地にしたキリスト教国の傲慢さだな」
「何おっしゃってるの。日本なんてイギリスの植民地にされたことないでしょ? それに頭の禿げたスペインの方、何というお名前でしたっけ?」
「聖フランシスコ・ザビエル?」
「そうそう。その方が布教を始めて500年近く経ってるのに、日本人が一斉にクリスチャンになるのはクリスマス・イブの数時間だけでしょ?」
「僕なんかいつも1人っきりですよ。いつまでたっても雨は雪に変わらないし……」

ハイホー、マンハッタン坂本です。


それもそのはず、かつて日本軍が占領したインドネシアに雪が降るわけがない。


1942年、ジャワ島俘虜収容所に収監された600名の連合軍俘虜たちにとって、ハラ軍曹(ビートたけし)の挙動ほどクレイジーなものはない。
片言の日本語を喋れる英国陸軍中佐ジョン・ロレンス(トム・コンティ)だけが、かつて帝政ロシアを倒したアジアの小国の軍隊が恥を重んじ、天皇を信望することを知っている。

そんなロレンスが早朝からハラ軍曹に叩き起こされ、切腹を見せると言われる。営倉に入ったオランダ兵を朝鮮人軍属のカネモト(ジョニー大倉)が強姦したからだ。
カネモトが短刀を腹につき刺しハラが介錯する寸前、収容所所長である陸軍大尉のヨノイ(坂本龍一)が駆けつけ、中止となる。

「ローレンス、お前ほどの将校が、何故こんな恥に耐えることができるんだ。何故自決しない」

我々は恥とは呼ばない、とロレンスはハラ軍曹に反論する。
すると、新入りの英国陸軍少佐ジャック・セリアズ(デヴィッド・ボウイ)が意識をとり戻す。覗きこむハラの顔を見て、ヘンな顔だと言う。でも目が美しい。

上級将校たちの前で、改めてカネモトの処刑が行われる。うまく切腹ができず、介錯できない部下に代わりハラが刀を振り下ろす。ショックでオランダ兵が舌を噛み切る。
抗議する俘虜長に対し、ヨノイ所長が全員に48時間の‘行(ぎょう)’を命じる。

断食の最中、病棟で無線ラジオが発見される。セリアズの仕業にちがいない。セリアズは営倉に入れられ、ロレンスも懲罰を受ける。
仕方なく二人は逃亡する。ハラ軍曹がセリアズを射殺しようとするが、所長に止められる。ロレンスだけが処刑を言い渡される。

営倉で過去を語り合っていると、突然所長の部屋に連れて行かれる。ハラ軍曹がご機嫌で酔っ払っている。今夜、私ファーデル・クリスマスと笑いながら言う。
サンタクロース気取りのハラのお陰で、二人は釈放される。

4年後の1946年、翌朝B級戦犯として処刑を待つハラ軍曹のもと、戦争に勝利した英国将校のロレンスが訪れる。
片言の英語を喋るハラに対し、正しい者なんかいない、とロレンスが慰める。サケはすばらしい、とあの日のことを感謝する。
別れ際、ロレンス中佐に向ってハラ軍曹が笑顔で呼びかける。

‘MERRY CHRISTMAS,MR.LOWRENCE’

   (注釈1)



ロンドンの首相公邸に入るやいやな職員に向ってデイヴィッド(ヒュー・グラント)が軽口を叩いたのは、少しでも公務を先送りにしたいからだ。
しかも気もそぞろになったのは、新入りの秘書であるナタリー(マルティン・マカッチョン)がタイプだったせいだ。ぽっちゃりとした外見もさることながら、いきなりファースト・ネームで呼び、クソ!と失言してしまうところがカワイイ。ワンズワースというダサい通りにある両親の家に住んでいるという。

偉大なるサッチャー首相の肖像画のかかった部屋にアメリカの大統領(ビリー・ソーントン)を迎えたときが決定的である。
首相室にお茶を持って来たナタリーと入れ違いに書類を取りに出て、部屋に戻って目に飛び込んできたのは、異常に接近した二人である。まるで大統領が彼女を口説いているみたいだ。

「イジメっ子の友達は要らない。“力”でかかってくるなら、私も強い姿勢をとる」

逆上したデイヴィッドは、共同記者会見でそう言い放ち、大喝采を受ける。

流石にナタリーの存在が公務に支障をきたすと思い、秘書長に配置転換を命じる。
だが彼に対して恋心を抱く彼女はクリスマス・カードに記す。私はあなたなものです。

デイヴィッドがナタリーの家を訪ねる。ドアが開くと、父母・兄弟や親族がこぞってクリスマス・コンサートに出かけるところだ。
赤いワンピースの彼女に連れられ、小学校の講堂の楽屋裏に忍び込む。
アメリカの少女が「恋人たちのクリスマス」を歌い終った途端、ステージ奥の幕が上がる。キスする二人が目撃される。観客に向って笑顔を浮かべ、二人は手を振って立ち去る。

その様子を何組ものカップル、何組ものファミリーが盛大に拍手を送る。
   (注釈2)
「恋人たちのクリスマス」(歌:オリビア・オルソン)



キリスト降誕祭(Festum nativitatis Domini nostri Jesu Christi)は、12月24日の日没後のクリスマス・イヴから25日の日没までのクリスマスに行われる。教会歴による日付に基づいているからだ。

3・11以降の日本は、「絆」の大切さを思い知らされた。
借り物のお祭りとはいえ、家族が我が家に集まり、仲間たちが憩いの場所に集まり、「絆」を確かめ合う風潮が高まっている。


どうせ借り物なら、毎日がクリスマスでもいいじゃないか。


「戦場のメリークリスマス」(ピアノ・ソロ:坂本龍一)




注釈1、「戦場のメリークリスマス」(監督:大島渚)
      日本・イギリス・オーストリア・ニュージーランド映画 1983年製作 英題:Merry Christmas Mr.Lawrence
      英アカデミー賞作曲賞(坂本龍一)受賞

      メーカー:紀伊國屋書店
      メディア:DVD

注釈2、「ラブ・アクチュアリー」(監督:リチャード・カーティス)
     イギリス・アメリカ映画 2003年製作 原題:Love Actually  

     メーカー:ジェネオン・ユニバーサル
     メディア:Blu―ray


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posted by マンハッタン坂本 at 00:00 | Comment(0) | 映画全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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