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2014年05月06日

大統領を暗殺するのは誰?

ジョン・F・ケネディ.jpg35 - John F Kennedy - Jeopardy
35 - John F Kennedy - Jeopardy / Opus Penguin


自選パロディ集セカンド・シーズン PARTU

大統領を暗殺するのは誰?
introducing 「ジャッカルの日」「ブラック・サンデー」

先日、妙ちきりんな小包が送られてきた。中を開けると、古めかしい60年代のテープレコーダーが入っている。

「おはよう、フェルプス君。今回のミッションは、2012年に選出された世界最悪の大統領を消すことだ。
例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ或いは殺されても、当局はいっさい関知しないからそのつもりで。なおこの録音は自動的に消滅する。成功を祈る」


誰の悪戯だ! 僕は競泳選手でもスパイでも必殺仕事人でもない。パラマウント映画の宣伝部の仕業だろうか。新作のDVD化の際はネタバレで紹介するなという脅しか。

だがこれが本物のミッションなら、2012年に選出された大統領ほどやっかいな連中はいない。
G20(金融・世界経済に関する首脳会合)の大統領に限って言えば、アメリカ、ロシア、フランス、インド、韓国、メキシコと6人もいる。大統領なんてシバリがなければ、中国の総書記だって日本の首相だって2012年に選出されている。

僕が丸眼鏡をかけた「レオン」みたいなスゴ腕の殺し屋でも、誰を消していいのか悩んでしまう。

ハイホー、マンハッタン坂本です。

1963年3月11日、パリ郊外のエフリ兵舎で、バスチアン中佐が大統領暗殺未遂事件の主犯として銃殺される。彼はアルジェリア独立を承認したドゴール大統領に恨みを持つ軍部過激派の地下組織OASの首領だった。

OASの残党であるロダン大佐以下4人はウィーンのアジトに集まり、金髪のイギリス人ヒットマン(エドワード・フォックス)を呼び寄せ、暗殺を依頼する。
彼は4人に対し50万フランでなく、50万ドルを要求する。成功すれば一生追われ二度と仕事ができなくなるからだ。

「ドゴールが協力してくれるさ。表に出たがる男だからな」

銀行強盗でかき集めた前金の25万ドルがスイスの銀行に振り込まれ、暗号名「ジャッカル」が本格的に活動を始める。

上に銃身、下にボルトと銃尾を入れた組み立て式狙撃銃の設計図を密造屋に渡す。軽くて銃身は短く、サイレンサーと照準鏡つきで。頭に一発お見舞いするのが精一杯なので水銀式の破裂弾にしてくれ、と注文する。
2歳で死んだポール・ダカンなど3種類の身分証を偽造屋に依頼する。

見事に仕上がった狙撃銃を持ってイタリア郊外へ出かける。標的は100メートル先の木につるしたメロン製の大統領の頭だ。3発試し撃ちして微調整し、4発目で破裂させる。
バラした銃を白いアルファロメオの車体の裏に隠す。

観光と称してフランスに入国する。グラースのホテルにチェック・インし、知り合ったモンペリエ夫人と一夜を共にする。
パリに向かう途中、連絡員のバルミから暗号名も車も割れたことを知らされ、アルファロメオをブルーに塗装する。対向車と接触事故を起こし、車を乗り換える。モンペリエ夫人宅へ押しかける。
警察が訪ねてきたことを知り、彼女をベッドで殺害する。翌朝彼女の車で逃走するとき、茶髪のデンマーク教師ルントクビストに変身する。

8月25日パリ開放記念日、式典が行われる6月18日広場周辺はおびただしい数の警官が警備している。
松葉杖をつく片足の傷痍軍人が近づいてくる。胸にこれ見よがしな勲章を三つぶらさげている。警官に身分証を見せ、我が家に帰るところだと言う。何も疑われずに通される。

広場を見渡せるアパルトマンの最上階へ来る。
管理人を気絶させ、松葉杖に仕込んだ狙撃銃を組み立てる。肩当てはそのまま脇当てとなる。
ドゴール大統領が車でやって来る。抵抗運動戦士に叙勲するためだ。
ジャッカルは大統領の頭に標準を合わせる。発砲する。ペコリと頭が下がり、破裂弾が地面に突き刺さる。慌てて2発目を装填する。
次の瞬間、ドアを破って突入する警官に銃口を向ける。倒れた警官の軽機関銃を取ってクロード・ルベル警視(マイケル・ロンズデール)が乱射する。ヒットマンが吹き飛び、壁にぶち当たる。

ジャッカルの埋葬に立ち会ったのは、内務大臣や警視総監に信頼され、まともに寝る時間もなくあらゆる手段で執拗にヒットマンを追跡し、治安首脳陣の電話盗聴で機密漏えいを警戒しつつ、間一髪で大統領の命を救った男だった。
   (注釈1)



ミュンヘンのオリンピック選手村襲撃事件を起こしたパレスチナのテロ組織「黒い9月」に所属するダーリヤ・イリアッド(マルト・ケラー)は、イスラエルに兵器供与するアメリカに対しテロを計画する。
共謀者は元海軍少佐マイケル・ランダー(ブルース・ダーン)である。彼は4度も受勲したにもかかわらず、ベトナム戦争で6年間も捕虜生活を送ったため妻から軍から疎外され、復讐に燃えている。

ロングビーチ港にリビア国籍の輸送船が香港から到着する。ボートに乗った二人は、秘かに12個の木箱を受け取る。沿岸警備隊に追われるが、難なく逃げ切る。
念のため船長の電話に爆弾を仕掛け、受話器を取った途端爆発させる。
TVで、船長がイスラエルの秘密諜報部員カバコフ少佐(ロバート・ショウ)に尋問を受けている最中だったことを知る。

聖母像姿の500キロのプラスチック爆弾をトレーラーに仕込んでいく。
アメフトのスタジアム、地上30メートル、50ヤード線の真上で、22万発のライフル・ダーツが飛び散れば、8万人を殺すことが出来る。飛行船の操縦士であるマイケルが考える計画は、ダーリアにとって凶暴だ。うまく彼をコントロールすれば成功する。

マイアミのホテルに着いたダーリアは、同志ファジルから犯行声明の録音テープを押収されたことを知る。計画を中止するよう命令される。
マイケルがスーパーボウルの中継カメラを搭載した飛行船の操縦士を下ろされる。気落ちした彼を奮い立たせるダーリヤ。

1月9日、マイアミのスタジアムにはおびただしい数の警官とFBIが厳戒態勢を敷く。アメフト大好きの大統領がヘリで到着する。
ダーリアが操縦士をホテルで殺害する。マイケルが代役を買って出、飛行船に乗り込む。スタジアムに向かう途中、わざとエンジン・トラブルを起こし基地に戻る。ダーリヤが車で運んできたトレーラーを積み込ませる。「GOOD・YEAR」やTV中継のスタッフを軽機関銃で殺害する。二人だけで飛行船を離陸させる。

スタジアムに戻る途中、警察ヘリを撃ち落とす。民間ヘリが頭上を右に左に飛び、狙いが定まらない。気づくとカバコフ少佐がマシンガンで狙っている。ダーリヤが蜂の巣にされる。マイケルも撃たれるが、飛行船はそのまま直進する。降下してスタジアムに乗り上げる。観客がパニックになる。虫の息のマイケルが導火線に点火する。
だがしばらくして飛行船が浮上する。マイアミ沖まで飛んで行き、自爆する。

飛行船に飛び乗りヘリから下ろしたワイヤーのフックを船尾につなげたのは、ベイルートのアジトを奇襲した際にダーリヤの声で録音された犯行声明のテープを押収し、船長爆殺から生き延び、FBIと共に最終手段を使って彼女を追跡し、標的がスーパーボウルであることに気づき、大統領と8万人の命を救った男だった。

だがカバコフ少佐は英雄ではない。彼はテロを阻止したにすぎない。父や兄を第1次中東戦争で亡くしたダーリヤが、母や姉と共に9歳までガザ砂漠の難民キャンプで過ごしたことを知っているからだ。
彼女の情報を提供させられたとき、ペンタゴンのリアット大佐はこう結んでいる。

「君らが彼女をそうさせたのだ」



有名な話だが、「ブラック・サンデー」は封切日の1週間前に上映中止となった。テロを予告する脅迫状が届いたからだ。
今にして思えば、9・11同時多発テロを予見するような内容である。それが本国アメリカでは、すでに1977年に製作され、大ヒットしていた。
   (注釈2)


1963年に暗殺されたジョン・F・ケネディ大統領と1962年に亡くなったマリリン・モンローが不倫関係にあったことは、周知の事実である。
もしマリリン・モンローが暗殺されたという説が事実であるなら、不倫相手と同様、マフィアのボス、サム・ジアンカーノが関与したことになる。

オリバー・ストーン監督の「JFK」は、暗殺の真相解明を試みた秀作である。暗殺犯にでっち上げられたリー・ハーヴェイ・オズワルドを演じたゲイリー・オールドマンも謎の人物を演じたトミー・リー・ジョーンズも圧倒的な存在感があった。
   (注釈3)

だがJFKをモチーフにするなら、マリリン・モンロー抜きでは考えられない。
マフィアに支援されて大統領に当選したジョンがマリリンと恋仲となり、誕生パーティで彼女に「ハッピーバースデイ、ミスター・プレジデント」と歌ってもらい、マフィアなんて嫌と言う彼女のご機嫌取りにマフィアの取り締まりを強化する。
マリリンをモノにするだけでなく、裏からアメリカを牛耳ろうと企むマフィアのボスが頭にきて、二人とも暗殺する。
そんな内容をミュージカル仕立てにしてはどうだろうか。

HAPPY BIRTHDAY,MR.PRESIDENT (歌:マリリン・モンロー)



さて、今回のミッションだが、果たして世界最悪の大統領なんているのだろうか。少なくとも日本にとって都合の悪い問題ありの大統領はいるはずだ。消去法で行く。
まず、メキシコのエンリケ・ベーニャ・二エトもインドのブラナブ・ムカルジーもまったく問題はない。親日的な国家だし、特にインドは53年ぶりに天皇・皇后が訪問したこともあり、日印関係を重要視している。
フランスのフランソワ・オランドもおそらく問題はないだろう。同じ59歳とは言え、愛妻家の安倍首相と違って女たらしだが、最近ファースト・ガールフレンドと別れたらしい。

ロシアのウラジミル・プーチンは、ウクライナ問題で消極的総スカンを食っているが、北方領土問題解決に積極的なだけに仲良くしたいところだ。
アメリカのバラク・オバマは、問題ありというより最近とみに日本につれない。国賓として来日した際に尖閣諸島を守ると約束したが、TPP交渉を有利にするためのバーターだと言っていい。
残るは反日感情むきだしの韓国のパク・クネだが、旅客船セウォル号の沈没の巻き添えを食って手を汚す必要がなくなった。皮肉にも、日本製の優秀な中古を改悪した韓国のブラック企業が積載量などをチェックする役人にワイロを渡し、言いなりの契約社員に運行させた悲劇だ。
こうやって考えてみると、大統領暗殺なんて時代遅れもいいところだ。


注釈1、「ジャッカルの日」(監督:フレッド・ジンネマン)
      イギリス・フランス映画 1973年製作 原題:The Day of the Jackal
      原作:フレデリック・フォーサイス
      英アカデミー賞編集賞受賞

      メーカー:ジェネオン・ユニバーサル
      メディア:DVD

注釈2、「ブラック・サンデー」(監督:ジョン・フランケンハイマー)
      アメリカ映画 1977年製作3月11日公開 原題:Black Sunday
      原作:トマス・ハリス
      音楽:ジョン・ウィリアムズ
     
      メーカー:パラマウント・ジャパン
      メディア:DVD

注釈3、「JFK」(監督:オリバー・ストーン)
     アメリカ映画 1991年製作 原題:JFK
     米アカデミー賞撮影賞、編集賞受賞

     メーカー:ワーナー・ホーム・ビデオ
     メディア:DVD


     
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posted by マンハッタン坂本 at 16:00 | Comment(1) | 映画全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「ジャッカルの日」の監督と「わが命つきるとも」の監督が同じ人とは...意外でした。
Posted by zep at 2014年05月09日 00:06
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